Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はる
春
豊島 与志雄
Lisez 春 (はる) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 464 caractères · 21 écrans
そして、どうだろう、という工合に批評家の顔を見ました。
「ふうむ。」と批評家は暫くたって云いました。「一寸面白いようでもあるが、何だかよく分らないところもあるようだね。何と云ったらよいか、こう……余りに特殊な心理なので、そして心理だけなので、一般には向かないかも知れないね。」
「へえー、そうかね。」と小説家は答えました。「僕にはまた、そこが一番大切なところなんだがね。……余り特殊な心理だけで……なるほど……。」
「余り特殊なのと作者の一人よがりとは、一寸区別のつきかねることが多いものだから……。」
「そういうこともないではないが……。」
小説家は不平そうな顔をして、少し抗議をもち出しかけましたが、中途でふと気を変えたらしく、第二の「彼は窓際に坐っていた」を話しだしました。
和田弁太郎はよく一人で、寝室の窓際に坐っていた。
睡眠不足の夜が続くので、彼は学校も休みがちになっていた。そして、友人達が出かけていった後、がらんとした広い自習室に一人残って、ぼんやり考えるのであるが、それが変に頼り無いので、のこのこ寝室に上っていって、自分の寝室に寝そべってみたり、窓縁にもたれてみたりして、とりとめもない夢想のうちに坐り通すのである。