Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(六)

岡本 綺堂

Lisez 時代推理小説 半七捕物帳(六) (はんしちとりものちょう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 196 831 caractères · 396 écrans

Aozora Bunko

「どうだ。何かおもしれえ掘出し物があったか」と、彼は善八に訊いた。

「むむ、まず一と通りは判った」と、半七は引き取って答えた。「第一の聞き込みは、和泉屋の女房も闇祭りの晩に姿をかくしたと云うことだ」

「ふむう」と、幸次郎も眼を丸くした。「そりゃあおもしれえ。そこで親分。善ぱと違って、わっしの方にゃいい見付け物もありません。伊豆屋のことは大抵あの番頭の云った通りですが、近所で訊くと、伊豆屋の主人はお人好しの方で、お八重という女房が内外のことを一人で切って廻している、いわば嚊天下の家だそうで、もう年頃の息子や娘がありながら、お八重は派手なこしらえで神詣りにもたびたび出て歩くという評判です」

「別に浮気をしているような噂もねえのか」と、半七は訊いた。

「そんな女だから何か不埒を働いていやあしねえかと思って、わっしもいろいろ探ってみましたが、そんな噂もねえようです。よっぽど上手にやっているんでしょうか」

「和泉屋の手代の幾次郎とおかしいと云う噂は聞かねえか」

「聞きませんね。よそでそんな噂があるんですか」

「そうでもねえが、まあ訊いてみたのだ」

こう云って、半七はまた考えている処へ、女房のお仙が女中に鮨の大皿を運ばせて来た。