Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばんしゅう

晩秋

山本 周五郎

Lisez 晩秋 (ばんしゅう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 792 caractères · 23 écrans

Aozora Bunko

「今になって弱いことを申す」主計のしずかな声がそれに答えた、「……そこもとにできなくて誰にできるか、そんな弱音は聞きたくない、事はもう定まっているのだ」

「然しここまでやる必要があるでしょうか、御老職に伺います。果してここまでやる必要があるとお思いですか」

声が途絶えた。主馬に問いかけられた水野外記はなかなか返辞をしなかった、然しやがて主計に向ってこう云うのが聞えた。

「主馬の申すことは尤もだと思います、これではまるで自殺をするも同様ではございませんか」

「そうです自殺です」主馬が追いかけるように云った、「……こなたさまはご自分でご自分を殺そうとしておいでなさる、これは御裁きではございません」

「いやこれが裁きだ」主計の声はやはりしずかだった、「……進藤主計を裁くにはここまでやる必要があるのだ、彼を容赦してはならぬ、有ゆる行蔵を糾明し、為した事の隅ずみを剔抉して徹底的に断罪しなければならぬのだ」

都留にはこれらの言葉の意味がわからなかった、主計が自ら自分を「彼」と呼び、「容赦してはならぬ」と云う。いったいかれらはなにを争っているのだろう。謎を聞くような気持で、都留は知らず識らず襖際へすり寄っていた。