Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
そがのあばれんぼう
曽我の暴れん坊
Lisez 曽我の暴れん坊 (そがのあばれんぼう) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 123 caractères · 19 écrans
「さっそく駈落ちしやがったぜ。追跡だ」
「それ」
二十人もの郎党が追跡して二人をとりかこんだ。
「主人の寵愛の女と駈落ちとは怪しからん」
「駈落ちは致さん。ごらんの通り兄弟二人だけだ」
「どこかに隠しているのだろう。女を奪われては家来の面目がたたないから、尋常に勝負しよう」
「拙者はある事情があって命を大事にしなければならないから、平に御容赦ありたい」
十郎は一所懸命ペコペコあやまってる。五郎はムズムズして、
「エヘン。エヘン」
道ばたの百貫ほどもある大石の前へ歩みより、ユラリユラリとこじ起し、肩をさし入れて、エイ、ヤア、ヤア、と目よりも高く差し上げ、ドスンと下へ投げ落した。これを見て驚いたのは義澄の家来の者。
「片貝の姿が見えないからたぶん駈落ちではなかろう。どうも、失礼いたした」
と、こそこそ退散してしまった。十郎は気色を変えて五郎を叱りつけ、
「仇討までは大事な命、つまらぬことで事を起すのは慎むように心がけるがよい」
五郎のおかげで事が起らなかったのに、アベコベに五郎が怒られて仕方なしに頭をかいている。
ところが間の悪い時には仕方がないもので、夜が明けはなれ二人が葉山のあたりまでくると、鎌倉から戻ってくる平六に会った。