Classiques japonais avec furigana
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さいこにほんのじょせいせいかつのこんてい
最古日本の女性生活の根柢
折口 信夫
Lisez 最古日本の女性生活の根柢 (さいこにほんのじょせいせいかつのこんてい) de 折口 信夫 (おりくちしのぶ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 493 caractères · 19 écrans
調伊企儺の妻大葉子も神憑りする女として、部将として従軍して、俘になったものと考えられる。神功皇后などは明らかに、高級巫女なるがゆえに、君主とも、総大将ともなられたのである。
女が軍隊に号令するのに、二つの形がある。全軍の将としての場合と、一部隊の頭目としての時とがそれである。巫女にして君主といった場合は、もちろん前の場合であろうが、軍将の妻なる巫女の場合には、後の形をとったことと思われる。
神武天皇の大和の宇陀を伐たれた際には、敵の兄磯城・弟磯城の側にも、天皇の方にも、男軍・女軍が編成せられていた。「いくさ」という語の古い用語例は軍人・軍隊という意である。軍勢に硬軟の区別を立てて、軍備えをするわけもないから、優形の軍隊といったふうの譬喩表現と見る説はわるい。やはり素朴に、女軍人の部隊と説く考えが、ほんとうである。巫女の従軍した事実は際限なくあることで、皆戦場において、神の意思を問うためである。それとともに、女軍を指揮するのだから、真の戦闘力よりも、信仰の上から薄気味のわるい感じを持っていたのであろう。一方からは、他の種族の祀る異教神の呪力を、物ともせない勇者にとっては、きわめて脆い相手であったのである。