Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

すえっこ

末っ子

山本 周五郎

Lisez 末っ子 (すえっこ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 564 caractères · 55 écrans

Aozora Bunko

米良はふーんといい、それから、不審な点を思いだしたように、それにしてもこれだけの金をよく溜めたなと云った。

「よく溜めたといったところでまだ半分にも足りませんが、これには涙ぐましい話があるんですよ」と平五は云った、「ほかの者には云えないが、聞いてくれますか」

「自分で涙ぐましいって云ってれば世話はないわ」とくにが云った。

「後学のために聞きましょう」と米良は云った。

「恥からさきに話しますが、いちばん初めは七つの年です」と平五は続けた、「そのとき新庄の叔父は三十で、まだ木挽町に部屋住でいました、そして、もうそんな年では生涯ひやめしを食うことになるだろう、とまわりの者も云うし、自分でも諦めていたんでしょう。私はそれを見ていて、子供ごころにも深刻に考えたんですね、こうしてはいられないと思ったことをいまでも覚えていますよ」

そして、ひたむきに金を溜めようと決心した。金を溜めてどうするという目的はなかった、金さえ持っていればという、漠然たる気持だったが、彼はむきになって実行した。

「ここが恥ずかしいところなんですが、小遣を溜めるだけでなく、そんな年で私は稼ぐくふうをしたんです」