Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

そめきちのしゅぼん

染吉の朱盆

国枝 史郎

Lisez 染吉の朱盆 (そめきちのしゅぼん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 824 caractères · 35 écrans

Aozora Bunko

その女も走って行った。井戸を覗くと叫んだものである。「私の夫でございます」

そこで岡八が一喝した。

「人殺しは手前だ! ――ふん縛れ!」

果してその婦と情夫とが、共謀して良人を殺したのであった。

「岡目で見りゃァ直判りまさあ、古井戸の中は暗くてね、死人の形がぼんやりと、やっと見えるくらいのものだったんで、一目覗いて亭主だなんて、どうして判りっこがあるものですかい。殺して置いてぶち込んだんで」

或家でかんざしを盗まれた。戸外から入り込んだ形跡はない。二人の下女が疑わしかった。そこで岡八、青麦を二本、二人の下女へやったものである。

「正直者の麦はそのままだが、不正直者の麦は長くなる。明日の朝までに一寸が所な」

翌日調べると一本の麦は自若、一人の下女の持っていた麦が、一寸がところ摘切られてあった。

「そいつが詰り盗人だったんで、下女なんてものは無知なもので、そんな甘手にさえひっかかりますよ。ほんとに延びると考えて、一寸がところ摘んだんでさあ」

さてその岡八だが、最近に至って、一つの難事件にぶつかってしまった。

いい若者が無暗とさらわれ、十数日たつと送り返されて来る。