Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かきいろのかみふうせん

柿色の紙風船

海野 十三

Lisez 柿色の紙風船 (かきいろのかみふうせん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 032 caractères · 28 écrans

Aozora Bunko

(これァいかん)

私は真先に、ラジウムの処分問題を考えた。この調子では、私の肉ポケットに入れて出ることは、明かに危険であると感じた。きっと出獄の前に、いまの二人が私の肉ポケットを点検するだろう。そのときこそ百年目に違いない。――私は至急に別なラジウムの隠し場所を考え出さねばならなかった。

「オイ丸田」と作業場で声をかけたのは五十嵐だった。

「昨夜は大したお客さまだったナ」

「うん」

「あの若い方を知っているかネ」

「背の高い男のことだろう。――知らない」

「知らない? はッはッはッ。馬鹿だなァお前は。あれは帆村という探偵だぜ」

「探偵? やっぱりそうか」

「どうだ思い当ることがあろうがナ」

「うん。――いいや、無い」

「う、嘘をつけ。おれが力になってやる。手前の仕事のうちで、まだ警察に知れていないのがあるネ」

「いいや、何にも無い!」

私はいつになく、この無二の親友の好意を斥けたのだった。いくら五ヶ年の親友だって、こればかりは打ち明けかねるというものだ。

それから私たちは、無言の裡に仕事をやった。それは私たちにとって珍らしいことだった。二人はこの仕事の間に、たとえ話がないにしろ、軽い憎れ口や懸声などをかけて仕事をするのが例だったから。