Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くわのきものがたり
桑の木物語
山本 周五郎
Lisez 桑の木物語 (くわのきものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 39 815 caractères · 79 écrans
こう云ってそれぞれの下賜品をそこへ出した。
悠二郎は家へさがるとその足で、まっすぐに舟仙へゆき、まる三日のあいだ帰らなかった。酒を飲み、寝ころび、芸人を呼ぶかと思うとすぐかえらせ、夜中に起きあがって独りぶつぶつなにか云い、独りで冷酒を飲んだりした。
「三十人扶持の飼殺しか、くそうくらえ」
「どうしたの悠ちゃん、なにをそんなに苛々しているのよ、なにかあったの」
「うるせえ、おめえなんぞの知ったこっちゃあねえ」
「だって心配じゃないの、お酒ばかり飲んでるし、しじゅうじりじりしているし、お屋敷へは帰らないし、母ちゃんだってお父つぁんだって気を揉んでるわよ、ねえ、――云ってよ、なにか心配なことでもできたの、悠ちゃん」
「うるせえってんだ、いいから黙ってほっといて呉れ」
四日めに家から家扶の渡辺老人が来た。父も母も案じているからいちど帰るように、なにか話もあるということで、とにかく老人といっしょに帰った。
「この不所存者」父はいきなりこう叱りつけた、「――家をあけて舟宿などへ逗留するとはなにごとだ、家名にかかわるとは思わないか、おろか者」
「さあお詫びをなさい、悠二郎、もうこれから決してこんなことは致しませんって」