Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふくろうのめ
梟の眼
大倉 燁子
Lisez 梟の眼 (ふくろうのめ) de 大倉 燁子 (おおくらてるこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 354 caractères · 23 écrans
薄墨色の女
でしまえばそれぎりで、品物に執着がないのだから、持主の住所を調べては、送り返してやる。まさか、平松子爵の次男がスリだとは何人も感付かないだろう、知っているのは妹一人位のものだと彼は考えていた。しかし、その愉快な遊戯も、陽子が梅田家へ嫁いだ日を限りに、きっぱりとやめたはずである。が、もしも盗癖というものが血統にあるのだとしたら――、知らぬ間に心のどこかに芽生えていたとしたら――、と、考えると、彼女は身も世もあられぬほど苦しくなった。
薄墨色の女
警察から喚出された夢を見て、陽子は眼を覚ました。ガーゼの寝巻は汗で肌にはりついている。
夫は起きて、新聞を読んでいた。何か出ているのではないか知ら、と思って、上目使いに顔色をうかがった。
「何だか、寝言を云ってたよ」
ギョッとして、面を反向け心を落付けてから、何気なく、
「新聞に――、何か面白いことでも、出ておりまして?」と訊いた。
「ウム。『省電の通り魔』ッて題で、スリの一味が就縛された記事があるが、それを捕えた山梨刑事の写真が出ているんだ、この男、この間会社へやって来て、僕と暫時話したからよく知っているんだがね」