Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もりのいしまつ

森の石松

山中 貞雄

Lisez 森の石松 (もりのいしまつ) de 山中 貞雄 (やまなかさだお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 949 caractères · 49 écrans

Aozora Bunko

お静、居ると、旅人が一人這入って来た。

「いらっしゃいませ」

「御免なすって……石松つあんのお宅はこちらで御座いますか」

「あの……兄さん今一寸留守なんですけど」

「へえ儂は駿河の清水港の次郎長の身内、大瀬半五郎と申します」

「お父っつあん、お父っつあん」

とお静、奥へ呼ぶ。

S=奥の部屋

源兵衛、石松の手紙を読み終り、放心した如く立つ。

手紙が手から落ちる。

「お父っつあん、お客様よ」

お静の呼び声に、我に返った源兵衛、店の方へ行く。

S=店

源兵衛、出て来る。

半五郎が、

「これァ石松つあんの父っつあんで御座いますか。儂は清水一家の大瀬半五郎と申します。先日、手前共親分が石松つあんに色々御厄介に相成りましたそうで、親分に代りまして厚くお礼申し上げます」

と菓子包か何かを差し出して、

「失礼で御座いますが、どうかお納めなすって……」

源兵衛、考え込んでいる。

お静が、

「お父っつあん、兄さん呼んで来ましょうか?」

半五郎がとめて、

「いえそれには及びません。実ァ儂は急ぎの用事が御座いますので、これで失礼致します。石松つあんが帰ってお出なすったら、どうかよろしくおっしゃって下さいまし。