Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
もりのいしまつ
森の石松
山中 貞雄
Lisez 森の石松 (もりのいしまつ) de 山中 貞雄 (やまなかさだお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 949 caractères · 49 écrans
「まア呆れた。兄さんったらそんな事ちっとも言って寄こさないのね」
「親の儂に一言の挨拶もしねえで、何処の馬の骨か分らねえ様な女と一緒になりやがって………」
「兄さん帰って来たら、うんと叱言を言ってやるといいわ」
「おや?」
「どうしたの」
「ほ――」
「どうしたのよ?」
「子供が生れるんだって」
「まァ赤ちゃんが」
二人、笑い出す。
野良帰りの七五郎、入って来る。
「爺っつあん、何を笑ってるんだい」
「今日は」
「静坊、一杯呉れ、冷でいいよ」
「はい」
お静、酒を出し乍ら、
「七五郎さん、兄さんったらね、知らないうちにお嫁さん貰ってるのよ」
「石松が……?」
「それで今度、赤ちゃんが出来るんですって」
「なーンだ。それでか、爺っつあんいやにニコニコして居ると思ったよ」
源兵衛爺さん嬉しそうに、
「なアお静、儂清水へ行って来ようと思うんだが……」
「清水へ行くって、兄さんの処、分ってるの」
「なーに、次郎長親分を訪ねて行きァ分るサ」
「でも、兄さんが帰ってから一緒に行けばいいじゃないの?」
七五郎が、
「石松、帰って来るのか」
「兄さんのお嫁さんから此処へ手紙が来たの。