Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かっこんとう

橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇

橘 外男

Lisez 橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇 (かっこんとう) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 213 caractères · 34 écrans

Aozora Bunko

と医者は小首を傾げた。そして、

「ほほう、西洋人でもああいう物を飲むんですかね」

と頻りに感心した。

「別段熱もありませんね」

と医者は脇の下から体温計を抜き取った。

「どうも、私の見たところでは中毒らしい症状も見えませんがね」

「しかし先生、不思議です、たった今計った時には三十九度からあったんですが」

「三十九度あっても、どうも私の体温計では熱が上がってきませんがね」

と医者が不興気な顔をした。

「その悪漢めが俺に毒を飲ませたのだ! 人が厭だと言うのに、無理に毒を飲ませてしまったのだ! あ、手が麻痺れる」

「何と言っていられるのです? 大分昂奮していられるようですが」

と医者が尋ねた。

「手が麻痺れると言ってるんです」

「可笑しいね、手が麻痺れるわけがないが。……感じますか? あんた、聞いてみて下さらんか、これが感じるかどうか?」

「感じるかと医者が聞いている」

「この腐れ医者めは何をしていやがるのだ! 痛くて仕様がありゃせん!」

「痛いと言っています」

「じゃ大して麻痺れてるわけでもありませんな」

と医者は大笑して、ようやく手の皮を抓み上げるのを止めた。そして、

「見事な身体ですな!」