Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 178 724 caractères · 355 écrans

Aozora Bunko

動揺が波のように室内を流れた。

「よせ!」

そう叫んで次郎をうしろから羽がいじめにしたものがあった。それは新賀だった。同時に梅本、田上、大山などの四五名が、次郎のまえに立ちふさがっていた。大山の満月のような顔には、その時、どこかとぼけたようなところがあった。それは眼玉をぱちくりさせていたからであったらしい。

「とにかく本田の言うように一応解決しようではないか。本田が暴力に訴えることのよしあしは別として、言っていることは正しいし、おたがいに約束もしたことなんだから。」

新賀が次郎を羽がいじめにしたままで言った。誰も何とも言わない。

「どうだ、みんな不賛成か。」

新賀がもう一度うながした。

「賛成!」

梅本と田上がほとんど同時に呼んだ。

「よかろう。」

ちょっとおくれて大山が間のぬけたように言った。つづいて方々から賛成の声がきこえた。

ストライキ問題は、こうして次郎のほとんど脅迫ともいえるような態度で、強引に片づけられてしまった。そしてそのあとは野次一つとばず、熱のさめたあとの変につかれた気分で、朝倉先生送別の方法が議せられたが、それは、校友会からおくる規定の餞別のほかに、特に生徒一人あたり一円ずつを醵出して何か記念品をおくること、送別式後、校友会委員を中心に有志の生徒を加え、他の先生をまじえないで送別会を開くこと、