Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 178 724 caractères · 355 écrans

Aozora Bunko

「これが父さんの宿題に対する僕の解答です。」

大沢はじめ、恭一も、俊三も、道江も、ぽかんとして次郎の顔を見た。俊亮は、縁の柱によりかかり、かなり永いこと眼をつぶっていたが、やがて眼をひらくと言った。

「満点以上だ。心の持方としてはそれ以上の答案はあるまいね。父さんも、大たい似たようなことを考えてはいたが、どこかにまだ滓みたようなものがこびりついていたようだ。私の立場からの対立観で、相手を向こうにまわすという気が少しでも残っていると、どうも満点はとれないものだね。」

それからまたしばらく眼をとじたあと、

「しかし、大事なのは実際の場合だよ。実際の場合に心が乱れては、女神どころか、がらくた道具も出来はしないからね。その点では、或いは父さんの方が次郎よりうわ手だかも知れんぞ。はっはっはっ。……まあ、しかし、これはその場になってみんとわからん。どうせ父さんも学校には顔を出すことになるだろうが、その時がほんとうの試験だ。」

次郎は、もうその時には、眼をふせて、じっと縁板の一点を見つめていた。

「俊亮も、何か学校で試験があるのかい。」

お祖母さんが、けげんそうな顔をして、ひょっくりたずねた。