Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 117 781 caractères · 235 écrans

Aozora Bunko

疲れたのか、あきらめたのか、僕にはわからない。しかし、考えてみると、誰よりも打撃をうけたのは祖母だろう。祖母はもう間もなく七十だ、いたわってやらなければならないと思う。だが、僕の胸のどこかに、過去の思い出を清算しきれない気持がまだいくらか残っていはしないか。

兄に手紙を書く。祖母は、兄に閉店のことを知らせてはいけない、と言った。しかし、僕はこれには絶対不賛成だ。今はお互いに事実をかくすことが何よりもいけないことなのだ。

八月二十二日

父は朝早くからどこかに出かけた。父が出かけると間もなく母も出かけた。父は夜になって帰って来たが、母は三時頃にはもう帰っていた。

二人の留守中、祖母は僕と俊三とを呼んで、「母さんが今日出かけたことは、父さんに默っておいで。」と言った。

それから、さんざん父をけなしたあと、「こんなふうではどうせ学校どころのさわぎではないよ。どうだえ、次郎、早く思いきって一本立ちになる気はないのかえ。」と言った。聞いていてあまり愉快ではなかったが、さほどに腹も立たなかった。僕はただ、「考えてみます」と答えただけだった。俊三はべつに問われもしなかったので、答えもしなかった。