Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 443 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

ガリ版刷りがみんなにゆきわたったころには、次郎は、もう、室の隅に据えてあったオルガンの前に腰をおろしており、先生夫妻と、炊事の並木夫妻と、給仕の河瀬の五人が、室の中央に輪を作って立っていた。

やがて、オルガンにあわせて、五人は歌をうたいながら、踊りだした。手ぶりや、足のふみ方や、ぐるぐるまわって行進したり、あともどりしたりするところなど、すべては盆踊りそっくりだった。歌の文句は朝倉先生と次郎の合作で、つぎの四節から成っていた。

板木鳴る、鳴る。浄めの朝だ。

こころしずめて打つかしわ手は、

わかい日本の脈音だ。

くぬぎ、赤松、ほのぼの白みゃ、

さあさ、世界のあけぼのだ。

板木鳴る、鳴る。張りきる胸だ。

咲いたつつじが照る日に燃えりゃ、

わかい日本の血の色だ。

真理もとめて走ろか、友よ。

さあさ、世界の駈けくらだ。

板木鳴る、鳴る。そら飯時だ。

色は黒ろても、半つき米は、

わかい日本の持ち味だ。

腹ができたら、ひと汗かこか。

さあさ、世界の地固めだ。

板木鳴る、鳴る。日暮れの杜だ。

一風呂あびて円坐を作りゃ、

わかい日本のいしずえだ。

語れまごころ、歌えよのぞみ。

さあさ、世界の平和だ。