Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わすれえぬひとびと

武蔵野

国木田 独歩

Lisez 武蔵野 (わすれえぬひとびと) de 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 94 018 caractères · 192 écrans

Aozora Bunko

『そうねえ。』娘はさほどにも思わぬよう。

『この月になってからでも今朝のが三人目だよ、よくよくこの踏切はけちがついていると見える。』

娘は黙って相手にならない。二人は無言で仕事をしていたが、母の手は折り折りやんで、その度ごとにこくりこくりと居眠りをしている。娘はこのさまを見て見ないふりをしていたが、しばらくしてソッと起き上がって土間を下りた。表の戸は二寸ばかり細目に開けてあるのを、音のせぬように開けて、身体を半分出して四辺を見まわすようであったが、ツと外に出た。軒下に立っているのが昨夜お梅から『お菊さんによろしく』と冷やかされた男。

『オヤ磯さん? なぜそんなところに立ってるの、お入りな、』と娘は小声でいう。

『入りそこねて変だから今夜はよそうよ、さっき親父さんが出直せッて言ったから、』とにやにや笑いながら言う。

『アラお前さんだったの? 何だか妙なことを言ってたと思ったよ。まアお入りな、かまわないから。』

『出直そうよ、ぐずぐずしてるとまた鉄道往生と間違えられるから、』と行きかける、

『人をばかばかしい、』と娘はまだ何か言いかけると内から母親があくび声で、