Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じゅんし
殉死
山本 周五郎
Lisez 殉死 (じゅんし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 737 caractères · 21 écrans
六
「言葉をさしてはいない」勝之丞ははげしくかぶりを振り、ぐっと相手の面上を指さしながら叫んだ、「生きて御奉公をするのがまことの武士と云い、世を捨てて墓守りになるのは無益なわざだと申された、まことに兄は武士でない、武家の道にはずれておるか、もういちどたしかに聞かせて頂きましょう」
「ばかな、拙者は禁令の解釈をのべたばかりで福尾やおのれの批判をしたのではない」
「逃げ口上はよせ、御墓所のお伽をしているのは兄いちにん、墓守りといえば兄をさしたに相違ない、主馬、いいわけあるか」勝之丞は大剣へ手をかけた。
「福尾はやまるな、城中だぞ」つれの若侍たちがおどろいて抱き止めた、はなせともがき叫ぶ勝之丞の顔を、主馬は冷やかに見かえしたまま去っていった。
六
「もう西城川へ鮎がのぼりだす頃だな」庄兵衛は竹の濡れ縁に腰をかけ、鳳源寺の本堂の大屋根ごしに北のほうを見やった。故因幡守の塋域のなかに建てた小屋である、ふた間きりの狭いながら、背戸には筧でひいた水が絶えず清冽な音をたてていたし、厨もあった。……かれは故殿の百日忌が済んでからは、墓畔の土に坐ってお伽をするのは日の出から日没までにして、あとは賜った小屋のなかで看経したり写経に時をすごしていた。