Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みんぞくのかんたん
民族の感歎
折口 信夫
Lisez 民族の感歎 (みんぞくのかんたん) de 折口 信夫 (おりくちしのぶ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 884 caractères · 4 écrans
これに前後して、長崎の歌があり、更に一日のうち物を言わずして過すことの多い、そうして見る風物も、何一つ親昵感を起す物なき欧洲遠行中の多量の歌。又支那・満洲の無限につづく連作とも言うべき歌々。それから近年の北海道の諸作。それらのものの上に通じていて、而もどうしてもはっきり顕れて来ない姿のあることが、思われていた。
長い日のうちに、ただ一度二度異国のおとめが用を達するため、どあを開いて声をかけて来る。――こういう人間接触も、歌にすることの出来る人は、少しは、あるだろう。併し、唯物もない水平線や流沙に向って、倦んじ暮す大洋平原を心に活して詠むことの出来た人は、他に誰があったろう。国境を越えて更に国境へ――長い鉄路の経験――唯もう漠々たる長沙を幾日も眺め暮す生活などは、座談にのぼすことすらおっくうな筈である。而も、それをちゃんと、生活からかっきり截り出して作品にしている。ほかに学問や歌に対する手柄はいろいろあるが、この一つは、よく我々の同時代人には、見取っておいてほしいものである。
我々の次々の時代には、もうどういう風に、歌の考え方が変っているか訣らないからである。