Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かじか
河鹿
岡本 綺堂
Lisez 河鹿 (かじか) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 671 caractères · 12 écrans
彼女の主人はある外交官の細君と娘で、主人公はヨーロッパに赴任している。この主人公から小さい娘のところへ玩具の人形を送って来た。それは日本ではめずらしい人形で、右の手をあげると自然に「パパア」という声が出る。左の手をあげると「ママア」という声が出る。」
「なあんだ。」と、わたしは思わず笑い出した。
「笑っちゃいけない。これからが話の眼目だ。それをもらった娘というのは、今度ここへ来ている令嬢の末の妹で、今年ようよう九つになるのだが、お父さんから送ってくれたその人形を非常に可愛がって、毎日それを懐いたり抱えたりしているうちに、どうかしたはずみに人形の腕を折ってしまって、パパアもママアもいわなくなった。そういう特別の人形だから日本ではとても療治がとどかないので、結局わざわざそれをヨーロッパのお父さんのところまで送ってやって、その療治を頼むことになった。僕はよく知らないが、あっちには人形の病院があるそうだ。それは去年の九月頃のことで、お父さんの方からこれを受取ったという返事が来たのはその年の暮だったが、年があけると早々に、その娘は流行性感冒にかかって、一週間ばかりで可哀そうに死んでしまった。