Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なみあらくとも

波荒くとも

小川 未明

Lisez 波荒くとも (なみあらくとも) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 5 368 caractères · 11 écrans

Aozora Bunko

いま、よく眠っている。」

小僧さんは、工場に寝ているところがないので、叔父さんの家へ帰されたのです。叔父さんの家は、やはりろくろく寝るところもない狭い家でありました。そして、貧しい暮らしをしていました。小僧さんの名は三郎といって、田舎から、この叔父さんを頼ってきたのです。そして、いまの製菓工場へ見習い小僧に入ったのでした。しかし叔父さんも、叔母さんもやさしい人であったし、二つ年下の吉雄くんもすぐ仲よしになったので、三郎は、公休日には、かならず叔父さんの家へ帰るのが、なによりの楽しみだったのです。叔父さんは、玄関を上がると、

「三郎が病気で、きているってな。」といいました。

「流感らしいんですね。肺炎になるといけないから、いま湿布をしてやりました。」と、叔母さんが、答えました。

「朝、寒いのに自転車で走ったからだ。大事にしてやれば、早くなおるだろう……。」

「人中へ出ていますと、気を使って、がまんをしますし、まだ年のいかないのに、かわいそうです。」

「なにしろこういう世の中だから、体も、心も、よほど強くなければ打ち勝ってはいかれない。」

「三ちゃんは、親戚だけど遠慮していまして、いじらしいんですよ。