Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさまふんかこう

浅間噴火口

豊島 与志雄

Lisez 浅間噴火口 (あさまふんかこう) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 938 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

酔っ払いは、こんなに遅くは家へ入れませんよ。」

云うだけ云っておいて、正枝は戸を閉めてしまった。がそこに佇んで、外の気配に耳を澄した。

「おばさん、おばさん」と低い声がした。それから急に、わーっと泣きだした。子供が泣くような大声で喚きたてて、それが冗談なのか、本気なのか分らなかった。正枝はじっと耳を傾けていた。やがて、泣き声がぴたりと止んだ。しいんとなった。正枝は腹を立て、そのまま奥の居室に戻った。

そういう場合、もし女中が眼をさましたら、後で戸を開けてやることになっていた。女中のキヨもタカも、その夜眼をさました。正枝が居室に戻ってから、十分間ばかりたって、キヨが起き上り、玄関の戸を静かに開けた。戸のすぐ外に、李は地面に尻をつき両膝をかかえて蹲まっていた。蹲まったまま動かなかった。肩を揺られ名を呼ばれて、李はきょとんと顔を挙げた。眠っていたのである。手の甲で眼をこすり、大きな欠伸をし、キヨに援けられて立上り、よろよろとはいりこんでき、靴をけはなし、スリッパもはかずに、夢遊病者のように階段を上っていった。

その朝のこと、タカが先に玄関に出かかると、帳場の窓の前に天井から、大きなものがぶらりと下っていた。