Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

Lisez 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 124 009 caractères · 249 écrans

Aozora Bunko

何くそと思って、立ち上った――つもりであったが、

「しずかに、しずかに」

と制する低い人の声に眼をあいてみれば、自分は見たこともない薄暗い室の隅に寝ているのであった。

誰かしらぬが二本の手が、杉田の肩をやわらかく下におさえつけているではないか。

低い声は、杉田の頭の上で二度三度とくりかえされた。

彼はいわれるままに静かに手足を伸ばした。

一たい何人であろう。

「どうもすまんです。いつの間に私はどうしてこんなところに来たのですか。教えてください」

すると低い声は軽く笑って、

「そんなことは後でいい。また出血をすると困るから、なにも考えないで、もう暫くじっとしていたまえ」

とやさしくいった。

杉田はぼんやりした頭の中で、ふとその声音に聞耳をたてた。それはたしかに、どこかで聞きおぼえのある声だった。しかも懐かしい日本語! あのような声で話した人は……?

「だ、誰です、あなたは……」

「しずかにしていなきゃいけないというのに。お前さんの言葉が誰かの耳に入ると、そのときはもうどうにも助りっこないぜ」

「あっ! そういう声は――ああ川上機関大尉だ。か、川上……」

杉田はわめいた。