Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うみからきたたまご

海からきた卵

塚原 健二郎

Lisez 海からきた卵 (うみからきたたまご) de 塚原 健二郎 (つかはらけんじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 534 caractères · 10 écrans

Aozora Bunko

三

それをみるとミル爺さんは、

「おやおや、きれいな卵だね、ジム。それをわしにおくれよ。そうしたら、この蟹をみんなおまえにやってもいい。」と言いました。爺さんは、このめずらしい小鳥の卵を、せめてものみやげにしようと考えたのです。

「ああいいとも。じゃこの蟹はわしがもらったぜ。」

ろくろくお腹の足しにならない小さな卵と、蟹ととりかえることに不足のあろうはずがありません。ジムは大よろこびで、二つの蟹を平らげてしまいました。

「これで、やっとおみやげができたよ。」

ミル爺さんは、うれしそうに言って、その卵を大切にハンカチにつつんで、上着のポケットにしまいこみました。

三

ミル爺さんとジムは、次の朝、運よく沖を通るイギリスの大きな汽船にすくわれました。そして二週間の後まる二カ月ぶりで故郷の港へ帰ってきました。

ミル爺さんは、家へ帰ると、さっそくテイブルのまわりに三人の家族をよんで、はじめてみた日本のこと、それから、難破してイギリス船に助けられたことを、涙をうかべながら語りました。

「つまんないな。じゃあ、お爺さんのおみやげはみんな海の中へ沈んでしまったんだね。」

セルゲイはつまらなそうに言いました。