Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

Lisez 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 305 caractères · 321 écrans

Aozora Bunko

「おれはもう、これが三年越し引き続いた事柄のように考えられる」小倉は、ヒステリーの女のように伝馬の事以外から頭を持ち出すことができなかった。

「船長にあやまりに行く? それもいいだろう。だが、お前、何を一体あやまるつもりなんだい。雇い入れもしないボーイ長の負傷を打っちゃらかしといて、自分だけは、夜中に上陸したことをかい。難破船のそばをスレスレに涼しい顔をして通過したことをかい。あやまる理由と、事柄とがあるなら進んであやまるがいいさ。だがあやまることのない時にあやまるのは、自分の正しさを誇示することになるか、または、単なるオベッカに止まるよ。そんなに君あわてることはないだろう。事の起こりから、終わりまで、冷静に考えて見たまえ。勝敗は別として、理由の正邪はどっちにあるか、すぐわかることじゃないか。港務の許可なしに夜陰に乗じてコッソリ上陸したり、検疫前に上陸したりすることは、よし、どんな凪の晩の宵の中であっても悪いことに相違はないだろう。だから順序として、その点からまずあやまるべきだろうよ」

藤原は、まるっ切りおれとは違った見方をしてる。だが、あれも一つの見方だ。