Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
Lisez 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 305 caractères · 321 écrans
随分乱暴な見方だが真実の見方だ。どうだろう。ほんとうに、ほんとうのことをやってもかまわないだろうか。と、小倉はまだ考えを決め得ずにいるのだった。
「藤原のいうことは、昨夜の女のいったところと、どこか似てるところがあるぞ」と、小倉は、この時フト思った。「あの女は宝玉だ! だが、今はそれどころじゃない、だが、あの女がおれのことを『三上さんよりも穀つぶしよ、あんたは』といったっけなあ、だがそれや全くだった。おれはどうだ、自分のことさえ自分で考えがまるっきりつかないじゃないか、三上は一人で立派にやって行った。おれには、おれの頭にそむいて、尻尾を振るブルジョア的の取引気分があるんだ。それが、すっかり、おれを台なしにするんだ、おれはなぜ藤原君のいうように、頭の命ずる通りに動かないのだろう。ああ、やっぱりおれはなめくじなんだ! おれは、労働者階級の悲惨を、決断と勇気と犠牲のないことに帰しているが、就中、このおれがその中の最なるものだ。労働者階級を裏切る唯一の卑怯者の典型を、おれはおれ自身の中に見いだした。おれは、思想として全体を憤慨する前に、おれ自身の恥さらしな、憶病者の、事大主義者の、裏切り者の、利己主義者の、資本主義の番頭のおれを、まず血祭りに上げねばならぬ。