Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うんのじゅうざはいせんにっき

海野十三敗戦日記

海野 十三

Lisez 海野十三敗戦日記 (うんのじゅうざはいせんにっき) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 83 094 caractères · 167 écrans

Aozora Bunko

もっと高空を飛んだらよかろうに。屋根すれすれを飛び居る。

◯復員兵が厖大なる物資を担って町に氾らんしている。いやですねえという話。それをきいた私も、大いにいやな気がした。しかし今日町に出て、実際にそれを見たところ、ふしぎにいやな感じがしなかった。しなかったばかりか、気の毒になって涙が出てしようがなかった。十八歳ぐらいの子供のような水兵さん、三十何歳かの青髯のおっさん一等兵、全く御苦労さま、つらいことだったでしょうと肩へ手をかけてあげたい気持がした。

九月二日

◯本日午前九時十五分、東京湾上の米戦艦ミズーリ甲板上にて、わが全権重光(※葵)外相、梅津(※美治郎)参謀総長は、連合軍総司令官マッカーサー元帥らの前に進みて、降伏調印を終る。

かくて建国三千年、わが国最初の降伏事態発生す。

◯この日雨雲低く、B29其の他百数十機、頭上すれすれに、ぶんぶん飛びまわる。

◯サイパン放送局の祝賀音楽聞こえる。

アナウンサーは「今上陛下」という言葉を使う。あたり前のことであるものの、最初ちょっと意外に感じた。

◯降伏文書調印に関する放送も、二度聞くともうたくさんで、三度目、四度目はスイッチを切って置いた。