Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Lisez 渡良瀬川 (わたらせがわ) de 大鹿 卓 (おおしかたく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 280 528 caractères · 557 écrans
定助は噴きだしながら「それは伯父さんが諸所に例のお土産をおいて歩かれるからですよ」
「馬鹿な、わしだってそういつも虱を養っているわけじゃない。それに、虱は志士の勲章だ、虱を軽蔑するような奴等はとても語るにたらん」
といいすてて正造はもう素裸に下駄をはき、折から降りだした雨のなかをホイホイと掛声しつつ敷石を飛んで、風呂場の方へ姿を消した。
それから十分もたたぬ後、正造は二階へあがって障子をあけ放ち、雨と夕靄のなかに紅葉のいろを流している裏山を眺めていたが、定助があがってくると唐突に、
「わしは今度の旅行中も日本の兵がなぜ強いかということを考えてみたが、決して偶然でないことがわかった。それは新教育、小学校教育の力だという点だ。明治七年に教育令が敷かれて以来、だから、この新規の教育が成立ってまだ日が浅い。しかし今の兵隊の年齢は丁度、この小学課程を履んだ年齢である。即ち日本は丁年以上のものと丁年未満のものでは、ほとんど人種を異にし、国を異にするごとき有様で、しきりに新陳代謝がつづいているところである。もちろんこればかりでない、ほかにも重大な原因がある。古来から伝わる日本魂、すなわち国家思想、鎖国思想と勤皇と、これが深く志気を鼓舞している。