Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Lisez 渡良瀬川 (わたらせがわ) de 大鹿 卓 (おおしかたく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 280 528 caractères · 557 écrans

Aozora Bunko

「はい、はじめは貴様のような青二才がいくら地団駄をふんで見たところが、どうすることができるもんか。そういって取り合ってくれませんでしたが、私が熱心に頼みましたもので、それほどに思い詰めたもんならやって見ろと、許してくれました」

「そうか、君はいいお父さんを持った。それならもう心おきなく活動ができるわけだ」

正造は奥庭の方へ顔をそらして空の果を眺めるような目差しをした。自分がまだ三十九の歳に父の前に手をついて一身を公共のためにささげる自由を請うた情景が、ふと脳裡を掠めたからである。

永島もまた自分の言葉にさそわれて、十日ほど前の雨の日のことを思い浮べた。――その日薄暗い納屋の中で、自分は無口な養父と二人で藁に埋って草鞋作りをしていた。ガサガサと藁のすれ合う音、木槌の音、陰気な絶え間のない雨垂れ……。自分は時々仕事の手を休めて溜息をついていたが、ついに臍をきめて「お父さん」と呼びかけ、洪水以来夜もろくろく寝ないで考えていたことを打ち明けた。

「私たちは手を束ねておればいずれは鉱毒のために亡されるに極っています。私たちにはいま断末魔が迫っている。どうせやがては譲られる財産であり、しかもどうせ亡されてしまう財産なら、今のうちに請願運動の費用に使わせてもらいたいのです」