Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Lisez 渡良瀬川 (わたらせがわ) de 大鹿 卓 (おおしかたく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 280 528 caractères · 557 écrans
自分がいまこうして苦しんでいるのは、大勢の人の難儀を救うためだ。正義のためだ。そう思うようになって、じきに心の力がからだの苦痛に打ちかつようになる。苦痛が苦痛でなくなってくる……」
だが、悲歎や愚痴を聴くのはまだよかった。入監者の父母のうちには、なにか正造に責があるかのように怨みごとをいう者もあった。それもまた我慢ができた。「どこの何某は賢い。上手に立廻ったから監獄へゆかずにすんでいる」そうした父母の迷執を聴くことが、正造には一番たえ難かった。勿論きき流すわけにはいかなかった。
「いや、そうでない。関東の男たちほど他国の者に馬鹿にされて平気でいる者はいないのだ。京都生れの古河市兵衛などに、関東の真中へ大沙漠を造られながら今まで平気でいる。祖先伝来の土地を根こそぎやられながら平気の平左衛門でいる。道理のために憤ることも知らなければ、妻子のために立腹することも知らない。まるで脳味噌がないようなものだ。残念ながら関東は家庭教育がごく悪い。親がその子に狡猾に立ち廻ることや、破廉恥を教える。農民の家庭は代々それだった。だから、男という男がみんな卑屈怯懦になってしまった。