Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

Lisez 満韓ところどころ (まんかんところどころ) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 74 601 caractères · 148 écrans

Aozora Bunko

狭い小路の左右は煉瓦の塀で、ちょっと見ると屋敷町のように人通りが少い。それを二十間ほど来て左手の門を這入った。ただ偶然に這入ったのだから、家の名も主人の名も知るはずがない。今から考えると、小路のうちには同じような家が何軒となく並んでいて、同じような門がまたいくつでも開いているのだから、とくにここだけを覗くべき誘致は少しもなかったのである。余はただ案内者の後に跟いて何の気なしに這入った。その案内者もまた好い加減に這入った。案内者は青林館と云う宿の主人である。かつて二葉亭といっしょに北の方を旅行して、露西亜人に苛い目に逢ったと話した。

門を這入ると、右も室、突き当りも室である。左りも隣の壁に隔てられなければ室であるべきはずなのだから、中の一筋だけが頭の上に空を仰ぐ訳になる。そこに立って右手の部屋を覗くと、狭い路次から浅草の仲店を看るような趣がある。実際仲店よりも低く小さい部屋であった。その一番目には幕が垂れていて、中は判然と分らなかったが、次を覗いて見る段になって驚いた。二畳敷ぐらいの土間の後の方を、上り框のように、腰をかけるだけの高さに仕切って、そこに若い女が三人いた。