Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

Lisez 満韓ところどころ (まんかんところどころ) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 74 601 caractères · 148 écrans

Aozora Bunko

銭が無くなれば無論貰う気でいた。しかし余っても困るから、むやみには手を出さなかった。

余は銭問題を離れて、単に時間の点から、この大袈裟な旅行の計画を、実行しなかった。そのくせ奉天を去っていよいよ朝鮮に移るとき、紙入の内容の充実していないのに気がついて、少々是公に無心をした。もとより返す気があっての無心でないから、今もって使い放しである。

立つ時には、是公はもとより、新たに近づきになった満鉄の社員諸氏に至るまで、ことごとく停車場まで送られた。貴様が生れてから、まだ乗った事のない汽車に乗せてやると云って、是公は橋本と余を小さい部屋へ案内してくれた。汽車が動き出してから、橋本が時間表を眺めながら、おいこの部屋は上等切符を買った上に、ほかに二十五弗払わなければ這入れない所だよと云った。なるほど表にちゃんとそう書いてある。専有の便所、洗面所、化粧室が附属した立派な室であった。余は痛い腹を忘れてその中に横になった。

三十二

トロと云うものに始めて乗って見た。停車場へ降りた時は、柵の外に五六軒長屋のような低い家が見えるばかりなので、何だか汽車から置き去りにされたような気持であったが、これからトロで十五分かかるんだと聞いて、やっと納得した。