Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうねん

潤一郎ラビリンスI――初期短編集

谷崎 潤一郎

Lisez 潤一郎ラビリンスI――初期短編集 (しょうねん) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 41 319 caractères · 84 écrans

Aozora Bunko

漸くの事で西洋館の裏手の塀の隅にある物置小屋まで追い詰めた。

二人はひそ/\と示し合わせて、息を殺し、跫音を忍ばせ、そうっと小屋の中へ這入った。併し仙吉は何処に隠れたものか姿が見えない。そうして糠味噌だの醤油樽だのゝ咽せ返るような古臭い匂いが、薄暗い小屋の中にこもって、わらじ虫がぞろ/\と蜘蛛の巣だらけの屋根裏や樽の周囲に這って居る有様が、何か不思議な面白い徒らを幼い者にそゝのかすようであった。すると何処やらでくす/\と忍び笑いをするのが聞えて、忽ち梁に吊るしてあった用心籠がめり/\鳴るかと思うと、其処から「わあ」と云いながら仙吉の顔が現れた。

「やい、下りて来い。下りて来ないと非道い目に合わせるぞ」

信一は下から怒鳴って、私と一緒に箒で顔をつッ突こうとする。

「さあ来い。誰でも傍へ寄ると小便をしっかけるぞ」

仙吉が籠の上から、あわや小便をたれそうにしたので、信一は用心籠の真下へ廻り、有り合う竹竿で籠の目から仙吉の臀だの足の裏だの、所嫌わずつッ突き始めた。

「さあ、此れでも下りないか」

「あいた、あいた。へい、もう下りますから御免なさい」

悲鳴を揚げてあやまりながら、痛む節々を抑えて下りて来た奴の胸ぐらを取って、