Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
とろ
瀞
佐藤 垢石
Lisez 瀞 (とろ) de 佐藤 垢石 (さとうこうせき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 908 caractères · 30 écrans
だが、水に向かうと、我れを忘れて水に浸るのである。私は、幾年この悪癖と闘ってきたか知れない。しかし、今もってその癖を正しきに導き得ぬ。
全治するまで絶対に、傷を水に濡らしてはならぬ。この戒めを得たのは、もっけの幸いである。自分の心で、自分の悪癖を正していけないとすれば、他から与えられた動きのとれぬ条件を用いて、目的を達したらよかろう。ようし、我が輩はこの足の傷が全治するまでの間に、不必要な場合の水浸りの癖を正してみようと考えたのである。
好きな道楽には、医者の戒めを利用か悪用かして、理屈をつけ、自分の田に水を引き、老婆が引き止めるのも顧みないで、娘を供に痛む足を引きながら、またまた富士川へ繰りだしたのであった。
そもそも、私は上州の利根川の上流の激流の畔に育った。利根川は水量が豊かに、勾配が急に、川底に点在する石が大きく、名にし負う天下の急流である。峡谷と淵と河原と、あちこちに交錯して、六間も七間もある長い竿をふるったところで、狙う場所へ囮鮎が達せぬ場所が多いのである。であるから、強力の釣り師は六間以上の長竿、非力の者でも四間半から五間もの竿を握り、なおその上に激流の中へ、胸あたりまで立ち込んで釣る慣わしが、利根の上流にはある。