Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひのとり

火の鳥

太宰 治

Lisez 火の鳥 (ひのとり) de Dazai Osamu (太宰 治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 37 740 caractères · 76 écrans

Aozora Bunko

まあ、お坐りなさい。」さちよの顔を笑ってそっと見上げ、「よかったね。よく、君は、無事で、――」涙ぐんでいた。

さちよは、机の上に片手をつき、崩れるように坐って、

「よくもないわ。煙草ないの? おやおや、あたし、あなたの顔を見ると、急に、煙草ほしくなるのね。」

「これは、ごあいさつだな。」助七は、それでも、恐悦であった。

「僕は、しつれいしましょう。」青年は、先刻から襖にかるく寄りかかり、つっ立ったままでいた。

「そう?」さちよは、きょとんとした顔つきで青年を見上げ、煙草のけむりをふっと吐いた。

「御自重なさいね。僕は、責任をもって、あなたを引き受けたのです。須々木さんのためにも、しっかりしていて下さい。僕は、乙やんを信じているのだ。どんなことがあったって、僕は乙やんを支持する。じゃあまた、そのうち、来ます。」

「どうも、きょうは、ありがとう。」蓮葉な口調で言って、顔を伏せ、そっと下唇を噛んだ。

青年を見送りに立とうともせず、顔を伏せたままで、じっとしていた。階段を降りて行く青年の足音が聞えなくなってから、ふっと顔をあげて、

「助七。あたしは、おまえと一緒にいる。