Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もゆるほお

燃ゆる頬・聖家族

堀 辰雄

Lisez 燃ゆる頬・聖家族 (もゆるほお) de 堀 辰雄 (ほりたつお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 71 309 caractères · 144 écrans

Aozora Bunko

湖畔から帰ってくると、私は再び寄宿舎に移った。しかし其処ではすべてが変っていた。三枝はどこかの海岸へ転地していた。魚住はもはや私を空気を見るようにしか見なかった。……冬になった。或る薄氷りの張っている朝、私は校内の掲示板に三枝の死が報じられてあるのを見出した。私はそれを未知の人でもあるかのように、ぼんやりと見つめていた。

※(アステリズム、1-12-94)

それから数年が過ぎた。

その数年の間に私はときどきその寄宿舎のことを思い出した。そして私は其処に、私の少年時の美しい皮膚を、丁度灌木の枝にひっかかっている蛇の透明な皮のように、惜しげもなく脱いできたような気がしてならなかった。――そしてその数年の間に、私はまあ何んと多くの異様な声をした少女らに出会ったことか! が、それらの少女らは一人として私を苦しめないものはなく、それに私は彼女らのために苦しむことを余りにも愛していたので、そのために私はとうとう取りかえしのつかない打撃を受けた。

私ははげしい喀血後、嘗て私の父と旅行したことのある大きな湖畔に近い、或る高原のサナトリウムに入れられた。