Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばくやくのはなかご

爆薬の花籠

海野 十三

Lisez 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 101 908 caractères · 204 écrans

Aozora Bunko

「どうしたの、スミ枝さん」

「なんじゃ、スミ枝。えらく、はあはあいっているじゃないか」

するとスミ枝は、とんとんと自分の胸をたたいて、

「だって、方々、さがしたんですもの。まさか、こんな道具置場にかくれているとはしらなかったんですもの、ああくるしかった」

「スミ枝、用事のことを早くいえ。わしは、こうなると何でもかでも、気になってしようがない」と、団長がうながせば、スミ枝は、

「あのう、御面会なのよ、房枝さんに」

「なんじゃ、面会じゃ。面会なんて、もう、どしどしことわることにしなさい」

「どんな人なの、スミ枝さん」

と、房枝は、ふと心の中に描いた人があったので、スミ枝にたずねた。

「上品な奥様なのよ」

「上品な奥様? ああ、すると、あの方じゃないかしら。そしてスミ枝さん、大花環のことをなんとかおっしゃってなかった」

「ああ、大花環のことね。そういってらしたわ。まあ、あんないいところへ、あげていただいて、といって、その奥様あんたのところへ来た大花環を、ほれぼれと見上げていたわ。房枝さん、いい御ひいきさんあって、しあわせね」

「あら、そうでもないわ」

「なあんだ、そうか。あの大花環を房枝へ贈ってくだすった奥様か。