Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
Lisez 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 101 908 caractères · 204 écrans
二人は、口の中で、ネオン・ビルと、しきりにくりかえしていた。ネオン・ビルは、バラオバラコからいって来た会見の場所であった。もしそこへ来なかったら、せっかく大人気をとっている新興ミマツ曲馬団の小屋を爆破するというのだった。そんなことがあれば、小屋がこわれるばかりではなく、おおぜいの観客が怪我をするであろうし、かけがえのないすぐれた芸をもっている団員もまたたおれてしまうであろう。そんなことになってはたいへんである。これから怪人物バラオバラコに会って、ぜひとも、そんなことをしないように、たのむほかない。
二人は、駅前からビル街の間に、はいっていった。
夜のビル街! なんというさびしい街であろうか。
昼間であると、このあたりは、まるで行列が通っているのかと思うくらい、にぎやかな、そしていそがしそうな人通りがあった。八階も九階もある、大きな城のようなビルが、一つや二つではなく、どこからどこまで、幾十幾百となくつづいている。夕方になると、ビルの窓という窓には、きいろい明りがついて、一だんとにぎやかになって見える。
だが、それからさらに時刻がうつると、窓の灯は、しだいに、先を争うように消えて行き、そして午後八時ごろになると、ぽつんぽつんと、のこりの灯が消し忘れられているのが目立ち、急にさびしくなる。