Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばくやくのはなかご

爆薬の花籠

海野 十三

Lisez 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 101 908 caractères · 204 écrans

Aozora Bunko

房枝は、ニーナの心を、はかりかねた。

「ニーナさんは、バラの花が、おきらい」

「えっ」

と、ニーナは、妙に口ごもり、そしてあわてて首をふった。

「わたくし、きらいではありませんけれど、好きでもありません」

と、わけのわからないことをいった。

そのとき、房枝のあたまに、ふと浮かんだことがあった。それは何であったろうか。

外でもない。バラオバラコという怪しい名前のことだ、あの脅迫状に託してあった。

朝刊におどろく

バラオバラコ?

これを、房枝は、こじつけかもしれないが、次のように、あたまの中で書きなおしてみた。

バラ雄バラ子!

そしてこのニーナの邸には、すばらしいバラの花園があるのだった。しかもニーナは、そこを通るとき、いやな顔をした。すると何だか、バラ雄バラ子というのが、わけがありそうにもおもわれないこともない。

(でも、まさか、あたしたちは、あの脅迫状を書いた人のとこへ来ているのではないでしょうに。あのとき、ネオン・ビルで、あたしたちを待ちかまえていたのは、トラ十だったんですもの。だとすると、バラオバラコというのは、トラ十の変名だということになるけれども……)