Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばくやくのはなかご

爆薬の花籠

海野 十三

Lisez 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 101 908 caractères · 204 écrans

Aozora Bunko

と、一等運転士は、いたそうな顔をして、房枝をにらんだ。

そのとき、人々をかきわけて、背の高い、そして色眼鏡をかけた一人の若い紳士が、すすみ出た。

「ピストルをうったのは、その娘さんではない。別の女です」

「おや、誰です、あなたは、見かけない方だが」

と一同の眼は、とつぜん現れた若い紳士の顔にあつまった。

房枝も、自分をかばってくれるその紳士の顔を見たが、おどろきのあまり、あっと叫ぼうとして、あやうくこえをのんだ。

動かぬ証拠

「私が誰であろうと、そんなことは、二の次の問題です」

とその見なれない青年紳士は、一等運転士たちを制し、

「それよりも、ピストルをうったのは、この娘さんではないのですから、そんなに手あらくしないで、まず娘さんのからだを、自由にしてあげてください」

と、彼は、しっかりしたこえで、房枝をかばった。

だが、船員たちには、なんのことだかわけがわからない。房枝は、たしかに船長室の窓の外に立っていたし、しかも、ピストルを手ににぎっていたのである。だから房枝が、やったことは明らかだ。それにもかかわらず房枝がやったのではないというその青年紳士こそ、気がどうかしているのではないかと、みな彼をあやしんだ。