Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぶっしんいちにょのかがく
物心一如の科学
中谷 宇吉郎
Lisez 物心一如の科学 (ぶっしんいちにょのかがく) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 786 caractères · 20 écrans
その一つとして物を取扱う以上ものには実質があって、その実質は不変であるということにしないと、学問を組み立てる足場がない。
茶碗の例についていえば、色はその実質とは関係がない。照らす光によってどうにでもなるからである。形も同様であって、今或る一つの茶碗をとって、それを粉々に割ったとしても、その粉を全部集めたら、茶碗の「実質」は全部揃うわけで、それは割った前と違わないと考える方が至当である。割ったために足りなくなったら、その分は破片を見失なったと考うべきである。
ところで茶碗を割らない前と、割ったあと全部の破片を拾い集めたかどうかを判定するには、一つだけ方法がある。それは目方を測ってみることである。もし目方をはかってみて、以前より少なかったら、破片を見失なったと思うのが普通で、事実、克明に破片を全部拾い集めてみると、目方は変らないのである。人間が台秤の上に載って、立っていても、しゃがんでいても、十五貫三百匁の人ならば、同じ十五貫三百匁である。この十五貫三百匁という目方が、その人の「実質」であって、これは姿勢などによっては変らない値なのである。
すべての物質には、この「実質」