Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とくしゅぶらくのはんざい

特殊部落の犯罪

豊島 与志雄

Lisez 特殊部落の犯罪 (とくしゅぶらくのはんざい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 455 caractères · 15 écrans

Aozora Bunko

彼が何やら囁くと、強く首肯いて離れた。あたりを見廻しながら立去ってゆく彼を、暫く見送っていたが、池の縁の石の上に叩き割った椿の実を、大急ぎにかき集めて、中へはいって来た。

つめていた息をほっと吐き出すと共に、久七は戸の節穴から身を引いて、敷居の上へ飛び上りざま、其処の柱へつかまって屈んだ。眸を見開き口をうち開いていた。

つるははいって来て、彼の顔色をじっと窺ったが、たまらなそうに身を揺った。

「うううう……。」そして漸く声が出た。「お前何しただ? 涎が垂れてるだぞう。」

云われて初めて気付いたが、彼はそれを拭おうともせず、舌の先をつき出して唇をなめずった。そして彼女をじっと見つめた。

つるは不気味そうに後退ったが、くるりと向うを向いて、手荒く其処らを片付けた。釜の飯を飯櫃に移し、薬鑵や膳椀を揃えた。そうする彼女のむっちりした肉附を――円っこい腕や、ぷりぷりしてる肩や、ぽっつり脹らんでる胸や、張りきってる臀や、歩く度にはずんでる股などを、久七は熱っぽい眼で見入った。釘抜のように力強い抱きつき方をした先刻の姿が、頭にはっきり浮んできて、眼がくらくらとした。