Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いちろうじん
犬田卯短編集二
犬田 卯
Lisez 犬田卯短編集二 (いちろうじん) de 犬田 卯 (いぬたしげる) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 383 caractères · 103 écrans
いつまでいつまで、ぷかりぷかり煙草ばかり喫んでけつかって……」
「いま考えていっとこだ。」
「いい加減はア考えついてもよさそうだねえか。あれから何ぷく煙草すったと思うんだ。」
「この煙草は安ものだから、いくら喫んでも頭がすっきりしてこねえ。」
「でれ助親爺め、仕事は半人前も出来ねえくせに、口ばかりは二人前も達者だ。五十銭三十銭の村の交際も出来ねえような能なし畜生ならはア、出て行け! さっさとこの家から出て失せろ……」
女房の権幕に作造はやおら起ち上った。村の下に展がっている沼を見ると、女房とは反対に、いい按配風もないようである。鯰でも捕って売れば五十銭一円は訳のない腕を彼は持っていたのだ。百姓仕事は若い時分から嫌いだったが、魚捕りでは名人格と謳われていた彼だった。が、さて、取っかかるのがまた容易でない。しかし女房から頭ごなしにされると、何としても御輿を上げずにはいられなかった。
「米糠三升持ったら何とかって昔の人はよくいったもんだ」と呟きながら彼は沼へ下りて行った。
二
沼の深みへはまり込んでしまって腰から下が氷に張りつめられ、脚を動かして泥から出ようとするがどうしても出られない……そういう夢を見て、はっと眼がさめると、いつの間にか子供らのために掛蒲団を引っ張り取られて下半身が本当に凍らんばかりになってい