Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くるいだこ
狂い凧
梅崎 春生
Lisez 狂い凧 (くるいだこ) de 梅崎 春生 (うめざきはるお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 111 430 caractères · 226 écrans
「でも、結局それが、城介君の運命を決定したんだね。縫工兵にでもなれば、生きて還れた筈です」
生活は大幅に楽になった。毎日病院に通って、講義を受ける。夕方宿舎に戻る。第十二聯隊から来たのは十五名で、よその中隊の宿舎を二棟借りて、そこで寝起きした。宿舎は左雲と同じく民家である。だから直接の監督者はいない。同じ土塀の中に階級の上の者はいるが、彼等は自分の中隊のことで手いっぱいで、よそ者の衛生修業者などにかまってはいられないのである。
「初年兵の苦労の大半は、下士官や古兵のものを洗濯したり、ぺこぺこしたり、殴られたりすることだね。それがいっぺんになくなったわけです。病院に行く時だって、代りばんこに指揮者になって、号令をかけて門から出て行く」
「学科というのは、どんなんだね?」
栄介は訊ねた。
「たとえば包帯の巻き方とか――」
「いや。人体の構造学から解剖学、生理学や薬物学、一応のことを全部、半年間に叩き込まれるわけですよ。城介君は理解が早かった。頭が切れるというか、そんなところがありましたね。でも、怠け者といえば怠け者だったね。怠け者だったが、要領はよかった」
各科の軍医たちから講義を受ける。