Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くるいだこ
狂い凧
梅崎 春生
Lisez 狂い凧 (くるいだこ) de 梅崎 春生 (うめざきはるお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 111 430 caractères · 226 écrans
四
要領がてんで悪いんだ」
「しかし今度のことは――」
「それだって婆さんが飛び出して来なきゃよかったんだ。要領というより、運だね。いつも悪い運がおれに廻って来る」
「お前は自分でそう思っているだけだよ」
栄介は彼にそう言った。しかし言っても、もう追いつくことではなかった。
(おれに相談しなかったのは、おれからとめられることを心配したのか?)
後年になって、栄介は時々考えた。
(とめられると、学校をやめる決意がぐらつく。それをおそれたのかな?)
しかし栄介は、その時城介が学校をやめたい気持が、判らぬでもなかった。栄介自身もこの固苦しい学校のよどんだ空気に飽き飽きしていたからだ。
福次郎は息子の告白を聞いて、早速学校をやめさせる決心をした。そして一人で校長に面会した。
四
「おやじの背中も、その頃からそろそろ丸くなり始めていた」
ギプスは床に置かれていた。横眼でそれをちらちら見ながら、栄介は私に言った。見たくはないが、どうも気になると言った風情である。
「自分で餅をついたりしていた頃は、まだしゃんと伸びていた。齢のせいじゃなく、もしかすると、気分的な理由からだろう」
「気分的?」