Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さるとびさすけ
猿飛佐助
織田 作之助
Lisez 猿飛佐助 (さるとびさすけ) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 413 caractères · 60 écrans
。また、忍術とは、即ち忍びの術なり。如何なる困苦にも堪うるを、これ能く忍ぶという、一瞬にして五体を隠す所謂五遁の術をも、これ能く忍ぶという。二者を能く忍ぶ即ち忍術の名人なり。忍術の名人にして且つ飛行の術を能くする者即ち鳥人なり。汝よく人間を超克して鳥人とならば、極醜のアバタ面も自由自在に隠し得て、もはや恥すくなからん。されば、只今より伝授せん」
そう言い放つと同時に、老人は耳も聾する許りの豪屁を放ったが、途端にその姿は臭気もろ共かき消す如く消え失せてしまったので、
「さては、鼬に因んだ土遁の術か」
と、うっとりしていると、忽然として現われ、
「忍術には屁の音は要らぬものじゃが、放屁走尿の束の間にも、夢幻の術を行うという所を見せるために、わざと一発放ってみたのじゃ」
と、破顔一笑した。
そして、ふと渋い顔になって、
「――そもそも忍びの術とは、古代道臣命勅を奉じ、諷歌倒語を用いられしことは書紀にも見えておるが、後世この法が近江の甲賀に伝えられて、天地人の和を以って行われたのが、甲賀流忍術である……」
云々と、忍術の講義をはじめている内に、一番鶏の鳴声が聴えた。