Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いなかもの

田舎者

豊島 与志雄

Lisez 田舎者 (いなかもの) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 181 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

それから五日目の朝、岸本は下宿屋の電話口に依田氏から呼びだされて、いきなりどなりつけられた。前々日の晩、バー・アサヒへ行って、マダムの平静な顔を見てきたばかりのところなので、一層驚かされたのだった。この頃学校へは行ってるか、というのをきっかけに、バーへばかり入り浸って勉強はどうしたんだ、というのだった。酒に酔っ払って、下らない連中に交って、何もかもべらべら饒舌りたてて、俺も寺井さんもどんなに迷惑してるか分らない。そんなことのために、寺井さんはバーを止めてしまった、というのだった。岸本にはまるで訳が分らなかった。だがそんなことには頓着なく、依田氏の声は引続いていった。酔っ払って夜遅くやってきては、毎晩のように寺井さんの裏口に忍んでくる、あの犬のような男は何だ。俺の家へまで手紙を寄来して、何という恥知らずの男だ。あれが君の友人なのか。君から話があってる筈だというが、一体どういう話だ。それに君は、あの土地の芸者とも知りあいらしいが、そんなに堕落したのか。自分の年齢を幾つだと思っているんだ。心が改まらなければ、郷里の両親へ手紙を出して、早速学校も止めさしてしまう……。