Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ばんちょうさらやしき
番町皿屋敷
岡本 綺堂
Lisez 番町皿屋敷 (ばんちょうさらやしき) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 494 caractères · 67 écrans
その菊めはきっと吟味しなければならないと、十太夫は声を尖らせていきまいた。
播磨も案外に思った。お菊に限らず、この屋敷の内にそんな乱暴を働く者が住んでいようとは信じられないので、彼は自分の耳を疑いながら、ともかくも念のためにお菊にきいた。
「どうだ、菊。十太夫はあのように申しておるが、よもやそうではあるまいな。はっきりと申開きをいたせ」
この上にも男をあざむくのは、お菊の忍ばれないことであった。証人は単にお仙一人である。たとい彼女が何と訴えようとも、こちらが飽までも疎匆と主張している限りは、所詮水掛論に過ぎない。まして殿様はこちらの味方であるから、自分が強情を張り通せばきっと勝つのは知れている。しかも彼女はその詐りを再び繰返す勇気がなかった。男の誠心を十分に認めながら、自分は詐りを以ってこれに酬いるのは、余りに罪が深いと思った。彼女は素直に白状した。
「実は御用人様の仰しゃる通り、わたくしの心得違いから、わざとお皿を打割りました」
播磨は焼がねを掴ませられたように驚いた。故意に主家の宝を傷つくる、そんな不心得の人間が自分の屋敷の内に巣をくっていようとは、夢にも思っていなかったのに、それが自分のふところから見出されたのである。