Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちじんのあい
痴人の愛
谷崎 潤一郎
Lisez 痴人の愛 (ちじんのあい) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 179 399 caractères · 353 écrans
と云いながら、暫く躊躇していると、
「まあ、大変なお天気だ、これじゃあとても帰れないから、今夜は泊っていらっしゃいよ」
と、ナオミがふいとそう云いました。
「ねえ、いいじゃないの、泊ったって。―――まアちゃんは無論いいんだろう?」
「うん、己アどうでもいいんだけれど、………浜田が帰るなら己も帰ろう」
「浜さんだって構やしないわよ、ねえ、浜さん」
そう云ってナオミは私の顔色を窺って、
「いいのよ、浜さん、ちっとも遠慮することはないのよ、冬だと布団が足りないけれど、今なら四人ぐらいどうにかなるわ。それに明日は日曜だから、譲治さんも内にいるし、いくら寝坊してもいいことよ」
「どうです、泊って行きませんか、全くこの雨じゃ大変だから」
と、私も仕方なしに勧めました。
「ね、そうなさいよ、そして明日は又何かして遊ぼうじゃないの、そう、そう、夕方から花月園へ行ってもいいわ」
結局二人は泊ることになりましたが、
「ところで蚊帳はどうしようね」
と、私が云うと、
「蚊帳は一つしかないんだから、みんな一緒に寝ればいいわよ。その方が面白いじゃないの」
と、そんな事がひどくナオミには珍しいのか、修学旅行にでも行ったように、きゃっきゃっと喜びながら云うのでした。